セーラーサターン

* Purple shaman * / 2007

原作にある腰のリボンは大きすぎて、
ちょっと可愛いイメージが強すぎるのが好みじゃないので、
あえて見えないような感じにしています。

何かと尖った三角を多用したデザイン、紫と黒というセーラー戦士の中では
暗くてかなり地味な色合い。しかしその異質さゆえの存在感は強烈で
彼女の持つ儚さと併せて、絶対に主役に成る事が出来ない宿命と言うか…

原作における転生後の彼女には、最初の彼女が持っていた『孤独と哀しみ』が
なくなっていた。その『孤独』と『哀しみ』こそが
彼女のデザインと合わせた全てだったような気がする。

彼女が登場した当時のオタクが抱えていた『鬱屈』と『孤独』
それらを代弁し、そして惹き付ける強烈なカリスマ性を持っている。
今のオタク趣味がある程度社会的にもビジネス的にも認知され、
様々なサービスと物と、仲間に溢れた現在では
もはや彼女の出番は無いだろう。

あの時代のあの憂鬱な空気を象徴する
裏のヒロインであり、<巫女>であったと自分は今でも思っている。

HologramRose