* 山野さん *


『大丈夫?怪我してない?』

出会い頭にぶつかってお互いに転倒して、そして転倒した彼女はまずやさしくそう言った。

スカートをなおす素振りもなく、見てしまったという気まずさも感じさせず、屈託の無い雰囲気で和ませた。

彼女にとっては別に見られても構わないブルマが、彼女の屈託の無さとおおらかさと合わさって、特別魅力的な物に映った。


『だって、スカートの中が見えちゃうのって、アクシデントでしょ?それなのに見た男の人を一方的に悪く言うのって、それって何か違うと思う。だったら最初からブルマ穿くなりして見られても大丈夫にしとけば、変な事にならなくて済むと思うの』

スカートの下に穿くブルマ一つでもこういう心遣いがあったのか…

『でもアタシの場合、穿いてないと股がスカスカして落ち着かないし、ブルマ好きだから』


『大きくなるほど、重ねる穿き物が多くなるから、それが大人に近づいている証だと思ってた』

小学校、中学校とどんどん穿くもの、重ねるものが多くなって、その度になんとなく嬉しかったと彼女は語った。トイレの後、トイレットペーパーを丸めて股の間にねじ込むクセがあったのも笑い話。

『だって、なんかちょっとでも下着汚すやだったもん…』

もともと彼女は紺色が好きだったから、ブルマも結構オシャレな物と感じて穿くのが大好きだったようだ。小学校の頃からの制服と体操服は全部大事に保管しているという。あと面白い思いでを語ってくれた

『小学校の頃、林間学校でパンツ無くしちゃって、それでお母さんに凄い怒られて、パンツに名前とか電話番号まで書かれたんだよ!こんなの逆に誰かに見つけられたら恥ずかしすぎるよ!』



体育の時間、彼女の丸いおしりと太い脚は素敵だった。ブルマが最高に似合う体形だと思った。そして穏やかでやさしくて、体の弱い僕をよく気遣ってくれた。

彼女のブルマを気にしているのもいつの間にか見抜いてて、学校のマラソン大会に誘ったときこんな事を持ち出した。

『完走したらブルマあげる』

結局、ボクは完走したが彼女からブルマはさすがに貰わなかった。冗談だと思っていたが彼女は本気だった。

『アタシ、弟が居るの。結構仲がいいんだけど、弟が洗濯カゴからアタシのブルマを持っていくのを観たことあるの。その…まあどういう事に使っているか…アタシも大体判ってるし、でも別に弟を叱ったりとかしなかった。何だろ?嫌だとかとも感じなかった、むしろ凄いエグイのとか何とか変な所に行くんじゃなくて、アタシのブルマ程度の物で済ませてくれるんだから、何だか凄くシャイで可愛いなって思った。』
だからボクの視線も、ブルマが好きなのも全部見抜いた上で認めてくれていたんだ。


彼女にあるムードは『やさしいお姉ちゃん』だった。最初に会ったときから感じて居たものがこれで理解できた。

所で、なんでボクと一緒になったんだろう?


『んー?一言で言えば相性が良かったって奴じゃない?でも好きよ、貴方の事…』

※イラストで座っているのは小学生サイズの椅子です。そうした方が尻が強調されて良いかなと思って。
HologramRose